オルソケラトロジーは軽度、中度の近視にのみ効果が発揮される近視矯正治療ですが、オサートはそれを強度の近視、遠視、乱視、老眼の矯正もできるようにしたものです。
日本におけるオルソケラトロジーのパイオニア的存在である三井メディカルクリニックが開発して米国特許を取得しています。
下記にオサートとオルソケラトロジーの違いとその治療手順をもう少し詳しく書き記します。
■ オサートとオルソケラトロジーの違い
オサートもオルソケラトロジーと同様に、寝ている間に特殊なコンタクトレンズで角膜の形状を矯正することで視力を矯正するという方法をとります。
大きな違いは、オサートの場合、これまでオルソケラトロジーでは無理だった強度の近視や乱視、遠視、円錐角膜といった角膜の形状の異常までも矯正することが可能です。
また、複数のコンタクトレンズを使うことで老眼を矯正することもできます。
オルソケラトロジーの治療で用いるレンズのデザインは、基本的には一段階しか想定していないため、強度の近視や乱視になると対応しきれないという問題がありました。
オサートはこの問題をレンズデザインを一段階ではなく角膜の形状に合わせて段階的に換えていくことで、強度近視であっても少しづつ角膜が矯正されていき裸眼視力の改善が見込まれるというわけです。
オサートで用いるレンズは完全オーダーメードで作られるため個々の角膜の形状に合わせて極限まで微細に作られており、強度近視や強度乱視だけでなく、レーザー手術には適さない円錐角膜、レーシックの手術がうまくいかなかった近視の戻りや不整乱視など、ありとあらゆる問題にも対応可能となっています。
■ オサートの治療手順
オサートの治療を行っている三井メディカルクリニックでは適応検査の後に完全オーダーメードのレンズを作成してから本格的な治療に入ります。
オサートの治療を開始してから間もないときは、2週間に1度のペースで検査を行い、角膜の形状の変化に合わせて微妙なレンズフィッティングの調整を行います。
オサートは、角膜の形状と反映された視力の様子をみながら2~3ヶ月でレンズを変えて段階的に視力を矯正していくので、裸眼で安定した視力を得るのにはだいたい1年程度かかるようです。
効果が現れるまでの時間が長いというのがオサートの欠点といえるでしょう。
残念ながらこのオサートの治療は東京の赤坂にある三井メディカルクリニックでしか今のところ受けることができません。